G戦場ヘヴンズドア

G戦場ヘヴンズドア 3集 (IKKI COMICS)

G戦場ヘヴンズドア 3集 (IKKI COMICS)

今更ながら3巻・・・、最終巻を読みますた。
2巻までは友人に借りて読んで、3巻は発売されても本屋で発見できなかったんだよね。
恥ずかしながら、漫画をあまり読まないので本屋での探し方のコツがつかめない…
いつも詳しい人に聞いて見つけてもらうという(´・ω・`)具合。


それにしてもスゲェパワーの漫画だなと思う。
構成がキチキチで展開も早く、多少強引なところもあるが
漫画に向き合うことを通して成長していく主人公達の疾走感には
いい年して興奮してしまった。
こんなに漫画で一気に読まされたのは久しぶりかも。


ケレン味に溢れる大仰な漫画ではあるが、そこがまたひとり立ちを経験した読者の
共感を刺激するメタファー(隠喩)となっているんじゃないかと思う。
純粋に文学的でとても素敵な作品と思う。


魔女の宅急便では、物事のあり方について考えることが出来るようになる主人公のキキが
魔法を使うこと(本来なんでもない行動のメタファー)においてスランプに陥る。
”なぜ魔法は使えるのだろうか・・・”当たり前のように行っていたことが
考える力がついたことで出来なくなってしまう。


ボクが中学時代にテニス部にいた時のこと、当たり前のように球を打ち返していたんだけど
あるとき、握る角度や、ラケットの当てる位置を、”頭で”考えるようになってから
全然思った場所に打ち返せなくなってしまった。
そして長い間悩んだのだけど、ある事がきっかけで”なんとなく”感覚がよみがえってきた。
実際この状態に陥ったものでないと分からない葛藤というものがある。
魔女の宅急便はまさしくその部分を誰でも楽しめるエンターテイメントの皮をかぶせて
作品化している。
同時に、これから経験するであろう幼い子供に対する予習なのかもしれない。
まさに大人の発信する純文学だと思う。
ゲーテファウストもしかり。


ゲームにおいても、誰でも楽しめる形でこのような心に残る作品を
作ってみたいと思ってるんですけどね…
まだまだ人間力がたりないようですな(´・ω・`)