仕事観

最近はクライアントから仕事が降りてくるような、受託仕事ってめっきり減ってきて
必要に迫られて、企画を作って営業をかけたり、流通委託を考えてみたりと
ここにきて色々と勉強をしている。


15年ぐらいゲーム業界にいて自分でもどうかと思うんだけど
作ったゲームがどういう流れでユーザの手元に届いてるか、実はよく分かってなかったようだ。
何社か営業の方と面談したり、小売店向けのカンファレンスに参加させてもらったりして
なんとなく分かってきた気がする。
開発者の思惑は当然大事だが、経済活動を行ううえで、やはり営業的な判断も必要なんだな…と。
そしてそれはゲームが面白いという大前提(開発者にとっては)すら無視しなければならない
ドライな世界だったりする。


絵描きが誰だったり、シナリオが誰、会社が何処だったりと、売り文句と前評判は多いけど
残念な感じのゲームが多いのもこの理由だ。
商品的なフックがなければ小売店は在庫を抱えるリスクになるので、ちょっとでもキーワードを
探している。
売店も発売タイトルを全て遊んでるわけじゃないので、運が悪ければフックのみのゲームを
掴まされるわけで、結果的に棚にはそういったゲームが並んでしまう。
なんじゃそらって感じだけど、金になればそれが正解なんだよね、商売だもん。
またフックの部分だけで楽しめる人いるとは思うので、文句をいう筋合いもない。
ていうかユーザに訴求できるフックを仕込める人は、純粋に偉いし、必要なフックを仕込んだ上に
ゲームを面白く作ればいいだけの事だしね。


もう少し大人にならないとイカンね。