クリスマスに少女は還る

クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)

クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)

クリスマスも近いある日、二人の少女が失踪した。刑事ルージュの悪夢が蘇る。十五年前に殺された双子の妹。だが、犯人は今も刑務所の中だ。まさか? 一方、監禁された少女たちは奇妙な地下室に潜み、脱出の時をうかがっていた……。一読するや衝撃と感動が走り、再読しては巧緻なプロットに唸る。新鋭が放つ超絶の問題作!

”泣ける1冊”として本屋で紹介されていた小説で、なんとなく買ってみたんだけど
ホントに読んで良かった(・∀・)!!
泣けるか?というとそんな単純な結末でもなく、超絶の問題作って紹介されるような
小手先だけの作品では決して無い。
物語も登場人物も非常に丁寧に描かれていて、情景、心理描写も恐ろしく上手く
先が気になって仕方なくさせる。
誘拐された2人の少女は、ホラー映画大好きな活発問題児サディーと、その親友で
サディーの趣味にに毒されつつある、金持ちで可愛くておっとり優等生グウェンの2人。
萌えじゃ無い?けど、誰もが大好きになる2人の少女の脱出計画も楽しい。


はたして邦題どおり無事に少女達は還ることができるのか
是非読んで欲しいオススメの1冊。


映画の『シックス・センス』や、オースン・スコット・カードの小説『消えた少年たち』に
ゾクゾクしたなら更にオススメ。