スパイダーマン

昨日買ったスパイダーマン(文庫サイズ)全5巻を読んだ。
舞台は高度成長期の日本で、主人公は運動がからきしダメな学生。
思春期真っ盛りの鬱積や、強大な能力を得た快感や苦悩が物語の根幹にある。
舞台は違えど、大まかなガジェットは原作と同じかな?


すばらしいのが、平井和正が原作を行うの3巻以降の話。
和製文学的な艶っぽいストーリーに加え、刺激を受けたのか池上遼一の絵も、緻密さを増していく。
スカルマンロボット刑事も悩める主人公を描いているが、このスパイダーマンには最も人間的な生々しさがある。


ただスパイダーマンは強大な力の象徴として描かれている感が強く、物語的にスパイダーマンである必要があるかどうかは微妙…


池上遼一水木しげるのアシスタントを勤める時期もあって、1巻何コマにか水木キャラが登場する。


ともあれスパイダーマン2の上映のおかげで復刻されたんだから、ありがたいもんです。